信州友愛ロータリークラブ 例会
2023年6月21日開会 (通算116回)

例会開催は、毎週水曜日0時より開催となっております。

開会点鐘・歌の斉唱

会長挨拶

会長挨拶

自分を省みる

皆さん、こんにちは。

会長挨拶もあと2回になりました。会員の皆さんに読んでいただき、感謝申し上げます。
さて本日のお話は「リフレクション」です。リフレクションとは、自らの経験を振り返ることによって、新しい気づきを獲得し、思考や行動に変化をもたらすというものです。人材育成の手法として、今リフレクションが注目を浴びています。

「過去は振り返るな」とはよく言いますが、自分の過去や経験にはたくさんの重要なものが眠っています。そこから輝かしい未来につなげていくのが「リフレクション」なのです。リフレクションは、英語の「reflection」が語源になっています。ビジネスシーンでは「内省」という意味で使われており、要するに自分の行動を客観的に振り返ることを指します。「あの時の自分の行動は正しかったのか」「この現実をどのように受け止めるべきか」というように、自分の経験を客観視することによって、新たな気づきの獲得を目指すのです。

リフレクションは、歴史的に見ると、「デューイの実践的認識論」と「ショーンの2つのスタイルのリフレクション」を元にしています。
デューイといえば経験主義の大家ですが、彼は経験からの学びを「①試行錯誤的なもの」「②リフレクティブなもの」の二種類に分け、後者のほうをより重視しました。そしてデューイの理論をショーンが発展させ、現在の「リフレクション」につながっています。
リフレクションを「内省」という言葉で表現しましたが、よく混同されるのが「反省」という単語です。「反省」とは何かというと、悪いことをしてしまった時に自分の行為を振り返り、「次からはしないようにしよう」と改善することです。

例えば資料の数字にミスが発覚し、上司に叱られてしまった時、「自分の不注意でこうなったのだ」「次からは確認を怠らないようにしよう」と自分の行為を改善します。これは内省ではなく反省です。

内省とは、自分の行為ではなく、自分の考え方・価値観にスポットを当てています。

反省というのは、自分が何か失敗をした時にしかしないものです。しかし内省の場合は、たとえ大きな失敗をしていなかったとしても、「自分のあの時の考え方は正しかったのか」と振り返ります。これこそがリフレクションなのです。

もう一つ間違えやすい単語として「フィードバック」があります。フィードバックは基本的に「自分のやったことに対して、相手から意見をもらうこと」です。
例えば自分の仕事に対して「上司にフィードバックをもらう」というように使います。そう考えると、自分自身を客観的にとらえる「内省」とはやはり別物になります。

今の話をまとめると、反省は「行為を改善するためのもの」であり、フィードバックは「自分の行為に対して相手から意見をもらうこと」であり、内省は「自分自身の思考や価値観を客観視する」ことです。
このようにリフレクションは、思想史的な裏付けもある重要な概念なのです。
どのように自分を省みるかが大事ではないでしょうか?

今週も楽しい1週間になりますように。

メークアップ&ニコニコボックス

下記の皆様よりニコニコボックスを頂きました。

信州友愛RC 堀川豊君
「今月は、今年度の会計を締め決算書を作成し新年度への引継ぎ等、区の仕事、医院の仕事もフル回転で頑張っています。一般会計ではわずかな金額ですが繰越すことができ、特別会計でも大きな行事で支出が多かっただけに、前年度の繰越金と同等な額を繰り越せて安心しています。新年度役員の皆さま宜しくお願いいたします。」

信州友愛RC 金児進君
「クラブ・ロータリーの年度末になってきました。今年度会長の小池さん、堀川さん、大変お疲れ様でした。やることが多くてイライラしてして堀川さんにご迷惑をおかけしました。お詫び申し上げます。次年度は高木年度でよろしくお願いします。少しずつクラブ運営を会員の皆さんにお伝えしていきます。よろしくお願いします。」

信州友愛RC 新本登志也君
「よろしくお願いします。」



下記の、1名の皆様よりメークアップを頂きました。

久野和代様



誠にありがとうございます。クラブを代表しましてお礼申し上げます。

※ご投稿頂いたあとにお支払いをされていないと証明書が発行出来ません。
送ったのに証明書が来ないなどご不明な点がありましたらお知らせください。

卓話

一年の締めくくり

クラブ アドバイザー 古川静男様
「一年の締めくくり」
信州友愛ロータリークラブ アドバイザー 古川静男

暦の中では、一年は1月1日からスタートして12月31日で終わりとなりますが
、日本の学校や団体では、年度という考え方で、4月からスタートして翌年3月
31日で終了となります。
我がロータリーの年度は毎年7月1日からスタートして翌年6月30日までとな
っていて、ロータリーへ入会したばかりの会員はその流れが分からずに戸惑う
こともあります。6月はロータリー年度の年度末ですので、今年度の纏めと次
年度の準備で忙しい毎日が続きます。
6月18日、2600地区の最後の行事である新旧合同地区チーム会議が松本市で
開催されました。今年度の上沢ガバナーはじめ9グループのガバナー補佐、地
区の各委員会の委員長が一年の取りまとめを発表し、次年度への引継ぎを終了
しました。中信第2グループの金児進ガバナー補佐も最後の報告をし、懇親会
では晴れ晴れとした表情で談笑していました。本当にご苦労様でした。

会員の皆さんにとって、この1年のロータリー活動は如何だったでしょうか
。様々な活動の中で、「まだまだ分らない事ばかり」という人が多いのではな
いかと思います。
私自身、ロータリー活動を始めて35年になりますが、ロータリー活動からは
仕事とは違う様々「刺激」を受けます。ロータリーはロータリアン同士が「奉
仕」という名のもとに一緒に「奉仕活動」や「組織運営」を担っていくのです
が、人々との繋がり強くなればなるほど、その「距離感」が難しくなります。
今年一年も学びの多い一年となりました。

人間関係を上手に続けていくにはどうすればよいのか、一番難しい問題です。
◎工学博士の田坂広志氏の書物の中に「自分の心にある『小さなエゴ』に左右
されない心」を持つにはどうすればよいのか、というくだりがありました。
・ 『小さなエゴ』とは、⇒「感情的になっている時」「誰かを非難している
時」「自己弁護の思いが強い時」
・ では、それに対する対応は、⇒「我欲をすてる」「私心を去る」
・ では、本当の対処法は何か、⇒「心の中の『小さなエゴ』の動きを静かに
見つめる」、つまり⇒「心の中の『小さなエゴ』の動きを否定も肯定もせ
ず、ただ静かに見つめる」

結論として、
⇒ 人生における問題は、すべて「自分の心」に原因がある。
⇒ この覚悟があれば「逆境」に対する「真の強さ」が身につく。
⇒ 「真の強さ」とは何か。⇒「すべてを引き受けること」である。
少し哲学的ですが、「相手の心」を理解するには「自分の心」を見つめる、
ということでしょうか。

もう一つ、私の好きな「相田みつを」の詩を紹介します。
◎相田みつを「負ける練習」
柔道の基本は受け身
受け身とは投げ飛ばされる練習
人の前で叩きつけられる練習
人の前でころぶ練習
人の前で負ける練習です。
つまり、人の前で失敗をしたり
恥をさらす練習です
自分のカッコの悪さを
多くの人の前で
ぶざまにさらけ出す練習
それが受け身です。

長い人生には
カッコよく勝つことよりも
ぶざまに負けたり
だらしなく恥をさらすことのほうが
はるかに多いからです。

そして
負け方や受け身のほんとうに身についた人間が
人の世の悲しみや
苦しみに耐えて
ひと(他人)の胸の痛みを
心の底から理解できる
やさしい暖かい
人間になれるのです。

そういう悲しみに耐えた
暖かいこころの人間のことを
観音さま、仏さま、と
呼ぶんです。

次年度も、ロータリー活動から多くのことを学んでいきましょう。