
【会長挨拶】
笠原芳子
会員の皆さん こんにちは。
連日の過酷すぎる猛暑の日々、気候変動の自然災害に恐ろしさを感じてきた中、急に豪雨による被害が日本に襲い掛かってきました。
この気候災害は世界中の各地で起こっていることですが、様々な報道の中で、「かつてない。経験したことのない、命に係わる」などの言葉
を聞くと、今後の地球気候変動への心配に安閑としてはいられませんが、先ずは健康に気を付けて日々対策を講じて過ごされますよう、祈っております。
さて、1か月遅くなりましたが7月は母子の健康月間になっており、国際ロータリーの6つの重点目標の中から「母子の健康」についてロータリーの友7月号に特集記事が掲載されたのでご紹介します。
「月経のタブーを超えてー女性の健康と尊厳を守るために」 母子の健康
月経とか、生理という言葉を聞くと多くの男性会員は何を感じるでしょうか。是非読んでいただき理解を深めていただければと今回取り上げました。
(1) 生理用ナプキンを作って届けるインドのインターアクター(ロータリー3月号から)
インドのロータスバレー・インターナショナルスクール・インターアクトクラブは2018年以来、女子生徒と女性のための生理用品を製作し、毎月350~400個の生理用ナプキンを配布しています。
(約3万枚)。「月経衛生はコミュニティー全体で取り組む必要があり、女性だけの問題ではありません」と、製作の男子学生は話します。梱包、輸送、配布する学生は「ナプキンの衛生は感染の原因から女性の命を救うことができる」と女子学生は話します。
月経を理由に教育や仕事の機会を奪われている女性たちへの、大きな支援となっています。
(2)タンザニアの少女たちに希望を届ける
平塚湘南RCと平塚北RCは、同期の女性会長がタッグを組み、タンザニアで貧困に苦しむ女性たちのために生理用品工場を設立し、ナプキンを無料配布、雇用を創出する日本人女性の活動を支援しています。以下、平塚湘南RCの関口直美さんの記事からの抜粋と加筆しました。
「女性のための奉仕活動」を模索する中、知人の紹介でタンザニアの(一社)LUNA代表の菊池モアナさんと出会い、アフリカ・タンザニアにおける貧困層の少女やシングルマザーが直面する過酷な状況を知りました。そこから平塚RCに声をかけての活動です。
不衛生な生理用の布や紙は健康への悪影響であり、教育改善が必要で男子学生もその授業に参加しました。
物資と共に意識の変化を届けることこそ、本プロジェクトの本質で、今後も少女たちの未来に希望を届ける活動を継続したいと述べられています。菊池モアナさんは、「女性が尊厳をもって生きられる社会を」との強い思いで活動しています。
(3) パッドマン 5億人の女性を救った男
こちらは、「母子の健康の意味を教えてくれるロータリアン必見の一作」とタイトル付けされています。(DVD 4,180円で発売中)
インドの男性が月経衛生の課題に立ち向かい、生理用ナプキンを広めた実話を描いた作品です。偏見や貧困に屈せず、家族と社会のために尽くす姿は、奉仕の本質を体現しています。ロータリーの重点分野「母子の健康」を考える上でヒントが詰まった一作です。
札幌手稲RC 丹羽祐而さんはその投稿で次のように述べておられます・
【女性たちが製造に関わり収入を得る姿は、母子の健康と女性のエンパワメントの深い結びつきを感じさせます。単なる製品普及ではなく、「健康教育」と「尊厳の回復」こそが、ロータリーが支援すべき分野だと気づかされました。この作品は、奉仕とは何か、人としてどう成長できるかを問いかけてきます。小さな行動が社会を動かす力になるーそう信じさせてくれる映画です。】
私からのお願いになりますが、女性が、安心して子供を産むため(それまでの全ての経緯も含め)の社会環境が整わない国々が世界には数限りなくあります。戦争、戦況、紛争、気候変動、様々な災害など。
日本では生理の貧困が大きな問題となり様々な対策が講じられていますが、このような現実にも是非視線を向けていただきたいと思います。