信州友愛ロータリークラブ 例会
2025年12月3日開会 (通算194回)

例会開催は、毎週水曜日0時より開催となっております。

開会点鐘・歌の斉唱

会長挨拶

                                                  【会長挨拶】                                                                                           笠原芳子
 
皆さん、こんにちは。
昼間は暖かいけれど朝晩の寒さはまさに冬を感じます。インフルエンザ感染が増えていますので気をつけてください。
 
実は今回は、奉仕とボランティアの違いについて少し触れようと考えていましたが、本日11/30長野市会場とオンラインで開催された「2600地区職業奉仕セミナー(信州の未来を語ろう)」の中、終盤に武田教育長がこの件についてお話されたので、少し引用させていただきながら進めたいと思います。
 
国際ロータリーは奉仕団体です。
クラブ奉仕、職業奉仕、社会奉仕、国際奉仕、青少年奉仕の五大部門に分けられ、各々がクラブの基盤を形成します。この中、今回の職業奉仕セミナーでは阿部知事と武田教育長の基調講演後の、4人の高校生代表とのパネルディスカッションに注目しました。武田教育長によると、奉仕とは他の人の笑顔を見るために、他の人を幸せにするために。自分のためだと次の欲望を求めてしまうとの言葉がありました。
 
まさに今回に、ピッタリテーマが合ってしまいましたが、奉仕とボランティアのそれぞれの意味が一般的に把握されていない事にジレンマがあったので、少しお伝えさせていただきます。
 
奉仕とボランティアは、自発性・背景・言葉の使われ方で、相違があります。
誰かや社会に尽くす態度・義務的な役割を強調したいときは「奉仕」と言うとニュアンスが伝わりやすく「ボランティア」は、祉・環境・災害支援・教育など幅広い分野で、報酬を目的とせず、参加者と支援を受ける側は基本的に「対等な関係」とみなされます。
 
又、法的扱いと報酬にも相違があります。
奉仕は、報酬自体が想定外で、無私の尽くしを前提。ボランティアには有償ボランティアとして謝礼(平均800円/時程度)が認められ、賃金ではなく「感謝の意」として所得税雑所得。アルバイトと異なり最低賃金不要、確定申告不要の場合多いようです。
 
私は自分の演奏で両方をしてきたような感覚ですが、「奉仕として」に当たるのは、身体・知的障がい方の施設・精神病院・養護学校・子供の障がい施設等、全てエレクトーン運搬料や交通費は自費で。お花もご辞退して演奏した事。その他に、所属奉仕団体の収益を生み出す為のコンサート演奏、があります。
「ボランティアとして」は保育園・幼稚園・子供用の施設・地域のイベント・こどもクラブ・ボランティア団体、等のコンサートで、設置の楽器や、持ち込みキーボードを使って無報酬での演奏。
と、分けられるかと思います。
 
皆さんはどのような活動をされてきましたか?
 
ロータリーの世界で、今後奉仕活動をどのように進め周知していくかを、様々な視点から考えていきたいと思います。
 
以上
 

メークアップ&ニコニコボックス

下記の皆様よりニコニコボックスを頂きました。

信州友愛RC 小林陽子君
「本日はzoom例会お疲れ様でした。ロータリーについて大変勉強になりました。」

信州友愛RC 村松正勝君
「本年もあと1か月足らず。 早いですね。 目的・目標に向けて進みましょう。」

信州友愛RC 西入寿和君
「インフルエンザ感染が急激に拡大しているようです。手指消毒など予防対策を行い、元気に年末も頑張りましょう。」

卓話

ロータリー章典の会員行動規範から「DEI」の文言が削除されました。

信州友愛RC 金児 進会員
ロータリー章典の会員行動規範から「DEI」の文言が削除されました。

それについて調べてみました。
 
調査結果:実際の変化・現状

1. 国際ロータリーの DEI コミットメントは残っている
 ・ロータリー本部のウェブサイトには、「多様性・公平さ・インクルージョン(DEI)」へのコミットメント声明が明記されており、これは 2019 年採択、2021 年に強化されたものです。
 ・「帰属意識(belonging)」の文化づくりを重視するページでも、DEI はロータリーの進化の“土台”であると明言されています。
2. ロータリー章典(Code of Policies)には DEI の明記がない
 ・最新版の Rotary Code of Policies(国際ロータリーの恒久方針集)(2025年版)を確認しましたが、DEI(「diversity, equity, inclusion」)という用語は明示的なポリシー条項(例えば「Code of Conduct」の独立条項)としては見当たりません。
 ・つまり、「行動規範(Code of Policies 内の条項)」には DEI の枠組みが制度的には独立して条文化されていない可能性があります。

3. 地区/クラブレベルでの DEI 行動規範は残っている
 ・例えば、ディストリクト 6270 では「Rotary’s DEI Code of Conduct(多様性・公平さ・包摂 / DEI 行動規範)」を独自に掲げています。
 ・また、地区 5080 などでも、DEI 行動規範を適用・維持するリーダー責任や報告チャネルを設けている。
 ・日本の地区資料(例:国際ロータリー第 2660 地区)でも「DEI 行動規範の遵守」がクラブ運営方針などに盛り込まれています。

4. クラブ年次資料・研修でも DEI が登場
 ・日本国内の DEI 担当者向け研修資料(2024年)には、「DEI の行動規範」「他者を尊重する言葉を使う」「温かく迎え入れるインクルーシブな環境を築く」などが明示されています。
 ・地区運営資料でも、例会(クラブミーティング)運営における文化的配慮(言葉づかい、多世代対話など)が促されている。
考えられる「文言が消えた・弱まった」と感じられる理由
 
「DEI が行動規範から消えた/弱体化した」とする背景には、以下のような構造的・制度的な要因が影響している可能性があります:

1. 制度レベル(国際本部)と言語のミスマッチ
 - 国際ロータリーの主要な方針集(Code of Policies = 章典)には DEI の具体的な行動規範条項が 明文化されていない。これにより、「行動規範(制度上の必須ルール)」としての存在感が薄く見える。
 - 一方で、DEI に関する宣言(Commitment Statement)や地域レベル(クラブ・地区)の行動規範は存在し、実際には運用されている。

2. 実務・運用レベルのばらつき
 - 各地区やクラブによって DEI への取り組みの熱量・優先度は大きく異なる。強く意識している地区では研修・行動規範が制度化されているが、そうでない地区は運用が弱い。
 - リーダーシップ(ガバナー、地区委員長など)が DEI を重視しない場合、行動規範が“形骸化”しやすい。

3. 制度更新のタイミング・限界
 - Code of Policies は定期的に刷新されているが、新しい価値(DEI を含む)をすべての条項に落とし込むには時間がかかる。
 - DEI は内部文化・風土の問題なので、単にポリシーを掲げるだけではなく、浸透と実践が伴わなければ効果が限定的。ただしその浸透にはクラブごとの裁量が大きい。

4. 「言葉」の問題
 - “行動規範”という言い方だと、Code of Policies にある「倫理・行動規則」と混同されやすい。DEI 行動規範はむしろ文化/期待行動 (“norms”) として提示されており、厳格な “違反時の制裁付き規定” とは違うかもしれない。
 - また、日本語/翻訳の差異で「DEI 行動規範」が文書や説明資料に出ていても、クラブメンバーには “行動規範” として認識されていない場合もある。
 
 
総括(私の見解)
• 結論として:ロータリーが DEI を捨てた、あるいは正式に行動規範から削除した、という証拠は今のところ 強くは示されていない。
• ただし、「国際本部の正式な規定(Code of Policies)における明文化」は限定的で、制度としての強制力や可視性が低いため、実感として “消えたように見える・感じられる” ことは十分に起こり得る。
• これは、DEI を「宣言・理念レベル」で掲げながら、組織運用(ポリシー整備・罰則・浸透)にはギャップがある典型的なケースに近い。